私は予想をする上で、「人気」を非常に重視します。
なぜなら、「人気」というのは、競走馬の能力を考える上で最も手軽で有効な指標だと考えているからです。
今回は、この人気という要素がどの程度結果に結びついているのか、つまり人気はどの程度の正当性を持っているのかを、過去のデータから検証していこうと思います。
次に表すデータは、2003年から2007年までの5年間にJRA平地重賞に出走した馬の人気別成績表です。
| 人気 | 出現数 | 1着数 | 2着数 | 3着数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1人気 | 596 | 190 | 95 | 66 | 31.9% | 47.8% | 58.9% |
| 2人気 | 596 | 100 | 93 | 89 | 16.8% | 32.4% | 47.3% |
| 3人気 | 596 | 75 | 82 | 73 | 12.6% | 26.3% | 38.6% |
| 4人気 | 596 | 51 | 54 | 73 | 8.6% | 17.6% | 29.9% |
| 5人気 | 596 | 39 | 62 | 59 | 6.5% | 16.9% | 26.8% |
| 6人気 | 596 | 34 | 59 | 46 | 5.7% | 15.6% | 23.3% |
| 7人気 | 596 | 27 | 32 | 44 | 4.5% | 9.9% | 17.3% |
| 8人気 | 596 | 17 | 30 | 37 | 2.9% | 7.9% | 14.1% |
| 9人気 | 593 | 20 | 18 | 30 | 3.4% | 6.4% | 11.5% |
| 10人気 | 578 | 12 | 28 | 34 | 2.1% | 6.9% | 12.8% |
| 11人気 | 547 | 15 | 12 | 14 | 2.7% | 4.9% | 7.5% |
| 12人気 | 517 | 2 | 8 | 12 | 0.4% | 1.9% | 4.3% |
| 13人気 | 481 | 6 | 9 | 9 | 1.2% | 3.1% | 5.0% |
| 14人気 | 431 | 6 | 6 | 3 | 1.4% | 2.8% | 3.5% |
| 15人気 | 376 | 0 | 2 | 5 | 0.0% | 0.5% | 1.9% |
| 16人気 | 310 | 2 | 6 | 2 | 0.6% | 2.6% | 3.2% |
| 17人気 | 130 | 1 | 0 | 0 | 0.8% | 0.8% | 0.8% |
| 18人気 | 103 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% | 1.9% |
低人気のゾーンでは多少の誤差が生じてくるものの、全体としては上位人気から次第に数字が悪くなっていることが読み取れます。
そもそも人気というのは、あらかじめ決まっているものでも、誰かが勝手に決めたものでもなく、馬券購入者の意思に基づいて計算される民主的な数字であり、いわば巨大なアンケート装置であると言えるでしょう。
1人気馬というのは多くの馬券購入者がそのレースでその馬が最も強いと認めた馬のことですし、最低人気馬とはそのレースにおいて勝つ可能性が最も低いと統計的に判断された馬ということになります。
そして、多くの人々に強いと評価された1人気馬は、半数以上の重賞レースで複勝圏に入っていますし、能力が足りないと評価された18人気馬は、やはり100レース走っても2回しか複勝圏に入っていないのです。
ちなみに、1998年から2002年までの5年間の成績も同時に検証してみましたが、上記の表とほぼ同様の結果が得られたので、以上に示したデータは検証期間には左右されない固定データだと言えそうです。
このように、人気と競走馬の能力の間には、一定の相関関係があることが分かりました。
もちろん、時として人気は能力を見誤ることがあるのを知っていますし、馬券を考える上では回収率という別の問題もあります。
しかし、ここはひとまず「人気=サラブレッドの能力を示す大まかな指標」と位置づけて、他の様々なデータを探っていこうと思います。
- 次の記事: 前走着順と結果の関係
- 前の記事: 2008年安田記念予想

